力ミーユ・コローは天才だ
コロー展を観た重太郎興奮の感想
若い頃からスタイルが確立しているし、何と言っても晩年に比べ写生の感覚があっていい。
しかしまぁ、明暗、色の感覚の何と適確なことか。いやそれよりも造形感覚の確かさ。前後の位置関係、空間の広がり、透けて見える様子。手際良く、しかも感覚的に描いている。場所によっては、一度塗って仕上がりだ。絵具は混ぜて使っているのだろうが、色の暈し方、燻ませ度合がぴったりだ。その使い分けで空間が造られているのだが、全く原理主義的な乱暴さが見られない。見事なのだ。
シスレーやマティス、ルノワールや果てはセザンヌも並べられていたが、コローのうまさが頭抜けていて、横に並べられているのが気の毒に思えた。すごいとか迫カがあるという印象ではなく、舌を巻くほど上手いので感動するのだ。上手いとは聞いていたが、これまでも見て来たはずだが、いや吃驚した。

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