咲き始めた櫻を見て嬉しく感じる
今日は少し寒く感じた。昨日までは暖かかったのに。
ようやく重太郎は一息をついた。
外は少し前から春になっているらしかったが、それどころではない日日が続いていた。部屋の中で、気負いながら作業をしなければいけなかった。暖かいと感じながら、それでも暖房していてた。妙な話だが、その度に、シゴト以外のことには出来るだけ神経を使いたくないから、などと心の中で言い訳してスイッチを入れた。
ブログを書くのいうのも、なかなか不自由だ。その時時で一番心を占めていることを主題にしにくい。人に読ませるべきではないと感じるから。心の内を吐露することによって、自身を客観的にみたいのだが、感情を直接出してしまうと、特に知人は心配する。重太郎は分かっていながらも、えぇいとやってしまって、周りを心配させたことがあり、それ以来、控えるようになっていた。
銭金のことやシゴトのこと、友達や異性との間のことは、当人の大きな関心事で、一時はすっかり心を占めることなのに、それはブログに書き辛い。皮肉な話だ。感情の波を越えた所為か、そう重太郎は考える。
春には習慣として儀式が多く行われる。それによって人生の節目を向かえたり、生活の転機となったりする。これまでの思い出の中で、もうすっかり春はそういうものとして根付いている。
櫻は、その花は、そうした節目や儀式と結び付いた象徴として感情を揺らすのか。おかしな気候に惑わされながらも、季節と思い出と感情を混沌とする櫻を愛でる。そんな一瞬を嬉しく感じる。
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