現在職を探している萬年建築学生の文章。これを書くことで気持ちの整理、客観的な自己の見直しを期待。建築ネタに拘らない。
September 2006
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2006/09/20

ソヴィエト・プログラムの演奏会で感動する

重太郎には、この三年、毎年観に行く演奏会がある。アマチュアながら、ずっとオーケストラで演奏を続けるヴァイオリン弾きが、観にこないかと誘ってくれる。立派なホールでの演奏会は毎年盛況だ。楽団は高く評価されているようだ。

しかし、重太郎は去年、指揮者に不安を感じたのを覚えていた。ヴァイオリン奏者としてやってきた人が常任指揮者に就き、若い女性がコンサート・ミストレスとして迎えられた演奏会だった。そんなこともあってか、重太郎には華やかさに乏しい印象だったし、何よりもテンポが不安定に感じられた。その時の感触を思い出しながら、会場へ足を運んだ。

あの指揮者はグルジアの人なんだ。でも、、こちらが求める、ヨーロッパらしい、豪華ですました雰囲気は持っていない。スタイルよりも、醸し出される人柄で勝負するタイプだ。まあ、悪い人ではなさそうだけど、クラシック・オーケストラの演奏だと、エレガントさとかゴージャスさを出さないといけないだろう。それは此処という処では欠かせないんだ。そういうことのないように曲を選んで、そんなことにならないような曲づくりをすればいいんだけど、なかなかそうはいかない。普通にやっていれば、どこかで華やかさが要るようになる。

去年のことをそんな風に覚えていたので、少し見くびった処があった。ただ、今回のプログラムには、指揮者の色がはっきりと出されていた。全てがソヴィエトの作曲家の作品で、「韃靼人」には合唱を付けて演奏する。それに、ショスタコーヴィッチの交響曲第十番をもってくるという、玄人裸足のプログラムだった。これが大当りとなった。

まぁ、まず、合唱団がよかった。男も女も50代が中心に見えたけど、160人以上という大編成。これが内面の安定と充実を、見事に声にのせた。人の声がこれほど情感を伝えて、震わせるのかと、感動した。ヴォリュームが少し足りなかったが、オケをリードして歌いあげた。聴いていて、音楽演奏の原点は、こういうものじゃないかと考えた。生生しい感情を表に出す。演奏は練習を積み重ねて練り上げたものだけど、晴れの舞台では特別な気持ちが湧きあがるもの。合唱の醍醐味は、それなのだろう。

その後オーケストラだけになって、シュスタコーヴィッチの交響曲をやったが、これもなかなかのものだった。何よりも指揮者がはっきりとしたイメージをもっていた。必要なものがわかっていたし、それに慣れ親しんでいたのもわかった。だからテンポが揺るがない。棒振りには拙さがあったが、だからといって指揮が乱れたわけじゃない。指揮というものは、そういうものだと改めて思った。本当は、もうほんの少し遅いテンポがよかったと思うが、曲の盛り上がりとともに、指揮者の気持ちも前のめりになったし、オケも気持ちを合わせていたから、何とかなっていた。

ショスタコーヴィッチの曲は、バランスがとれてよくできていた。全体的に前衛の姿勢だけど、今からすれば常識的な範囲に留まる程度。オーケストレーションも、特に旋律専門となるパートがないせいか、満遍なく、弦、金木管、打楽器が使われていた。細かく分析せずに聞き流したけれど、モチーフの展開がすっきり整然としていたような気がしている。

満足のうちに本来のプログラムが終わったが、アマチュアなので、まだアンコールで演奏が続く。すると、重太郎を呼んでくれた彼に、短いながらも、ソロの場面がやってきた。彼はセカンドのトップだ。重太郎は、いいポジションをもらったなと思った。

確か前にはファーストで、後ろの方に座っていたはずだ。それが中心にやってきて、そつなくこなしている。信頼されているのだろう。

曲に歌うようなメロディーラインがなく、各パートを同等に扱うので、長い音を響かせるようなソロとなった。

なんとなく弓づかいが上手くなったような気がする。しかしコンミスと比べると、そうかアマチュアはこうなのかと思ってしまうところがある。プロともなれば、どう弾くかではなくて、何を聴かせるかなのだろう。エンターテイメントなんだ。基本的なところで違うんだ。テクニックというか、出来る出来ないは全く気にしていない。

雑駁になったが、彼に伝えるのはこんなところだろうか。いつもながら、如何にも分かっているかのようだが、彼にはそれが見つめ直す手がかりになるようだから、いいだろう。忌憚なく言ってくれる人は、どこの世界でも、そんなにはいない。馬鹿を承知で、その役をやるのも意味があるだろう。

Filed under: 日日 — cova @ 00:58
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2006/09/02

すごい! ガーナとやるのか

オシムが日本代表の監督になって、色色と考える楽しみが増えた。

それにしても、ガーナと対戦するとは!

これはすごい。期待以上のいい対戦相手だ。やるなぁ、爺さん。

Filed under: 蹴鞠 — cova @ 23:41
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